アヤは剥げたがまだ一部だけ
- 2016/06/13
- 21:40
こんにちは。元ヘッジファンドマネージャーの「相場師E氏」です。
先週無理な事をして指数を吊り上げた反動が出てしまいました。流れに逆らっても結局はこうなってしまうのです。
この2週間ほどの相場見通しで、リスクオフの場合15800円とか15700円が基準値と買いていますが、みなさんの中には「んなわけないだろ」と思っている方も居たかもしれません。しかし、こうやって下げてしまうと、今週のリスクオフ基準値15700円はもしかしたら「かなり楽観的」だったのかもしれません。
何か突然危険なことが起きて急落したのではありません。元々この位まで下げる外部環境だったのに、失敗した買い仕掛けなどで不当に買い支えられていただけなのです。
買い方がギブアップした以上、本来あるべき水準に行くのは自然な事です。
『日本株2カ月ぶり安値に急落、英EU離脱不透明と105円台へ円高加速 』
13日の東京株式相場は大幅に3日続落し、TOPIXと日経平均株価は2カ月ぶりの安値を付けた。英国の欧州連合(EU)離脱問題に対する不透明感、1ドル=105円台に入った為替の円高加速が嫌気され、輸送用機器や鉱業、鉄鋼、証券株など東証1部33業種は全て安い。
TOPIXの終値は前週末比46.18ポイント(3.5%)安の1284.54、日経平均株価は582円18銭(3.5%)安の1万6019円18銭。TOPIXは4月11日、日経平均は同12日以来の安値。
みずほ投信投資顧問の岡本佳久執行役員は、英EU離脱問題について「世論調査が拮抗している状況で、ポンドが売られ円が買われやすい。市場は最悪の状況 を想定し、株も取りあえず売っておこうと先行して動いている」と指摘。欧州市場の動きを見ながら、「落ち着きを取り戻すまでは調整せざるを得ない」との見 方を示した。
英EU離脱の是非について、10日に公表されたORBがインディペンデント紙の依頼でまとめた調査によると、離脱支持は55%と4月の前回調査から4ポ イント上昇した。残留支持は4ポイント低下の45%。調査会社ユーガブがサンデー・タイムズ紙向けに実施した世論調査でも離脱派43%、残留派42%だっ た。
きょうのドル・円相場は、午後に一時1ドル=105円70銭台と5月3日以来のドル安・円高水準に急激に振れた。前週末の日本株終 値時点は107円6銭。円は対ユーロでも2013年4月以来の1ユーロ=119円台まで上昇。10日の米国株は続落した半面、米国債は上昇、10年債利回 りは13年以来の低水準を付けた。ドイツの10年債利回りもブルームバーグのデータ集計開始以来で最低と、景気の先行き不透明感から世界的に金利が低下し ている。
Brexitがリスクと書いてますが、離脱賛成派が上回るようになったのは5月下旬からです。昨年夏にかけてのギリシャ問題を思い出せばわかるように、こういうリスクは徐々に織り込まれていき直前になってドカンと来るのモノです。なので、今回の場合ですと、5月末から6/6にかけての下げのような感じです。しかし、その後の戻り、つまり先週の動きが不自然過ぎたのです。
(日経平均2カ月)

なぜ先週かくも強かったか覚えていますか?週初は米国株も原油もしっかりしていたので、世界的にアヤ的なリスクオンになっていました。Brexitリスクはこの間も高まっていたのですが、米国株は強かったのです。その強かった理由は、前の週末の超弱い雇用統計とイエレンFRB議長が利上げ時期を言わなかったことによる「過剰流動性の延命」でしたよね?
しかし、私はそれはおかしい、5月下旬のベージュブックや先々週のイエレンFRB議長発言などで7月利上げの確度が高まったときは「利上げに耐えられる経済の強さを好感」して上げたのに、利上げが遠のいても上げるなんてナンセンスと書き続けたと思います。しかし、そんなアヤのお陰で先週前半の米国株は明らかにオーバーシュートしていました。
同様に原油も、投機ポジションは先月下旬から減少し始めているのに、先週前半は悪い統計でも上がる状況でしたので、こちらもオーバーシュートです。
ただ、日本株は、円高になりつつあったので、先週は米国株や原油のオーバーシュートの中でもしっかり下げてもおかしくなかったのです。
(ドル円1カ月)

しかし、戻してしまった。
円相場は3日金曜にドカンと円高になりましたが、先週月曜火曜は利食いで調整が入ったのは事実です。しかし、金曜の上げを埋めきれていないのに、日本株は円高終了とばかりに月曜以降上げ続けました。
これは当時の概況記事では米国株や原油が理由と書かれていましたが、実際はSQ直前に6月限をショートからドテンロングした一部外資の買い仕掛け的な相場操縦のせいでした。
この先物主導の上げが薄商いの中で出たので、先週の日本株は強かったのです。しかし、木曜その買い仕掛け筋は一部投げたので、失敗投資と認めたのに、金曜も十分に下げなかった。
というように、いろんな材料に引きずられた上に、あちこちでアヤを作ったものの、しっかりと反動安になっていないで、残り香のような調整未了感が残っていたのです。そして、この過程ではBrexitリスクなんぞすっかり忘れられていたのです。
なぜ、そうなったか?理由は幾つも考えられますが、ひとつは起きていることをきちんと理解している投資家やメディア、解説者、コメンテーターがほとんど居ないため、上がっているのがアヤだと判らなかったという事です。何かをきっかけに下がり出すと、「そういやBrexitも怖いわ」となる以上、潜在的に下値不安として合ったのに、アヤでかき消されていたのです。
これは、Brexitの危険を十分に伝えないでマスゾエしか報じない日本のメディアにも問題があります(マスゾエは当然問題だし、民団から金もらって韓国の為に動いていたので外患誘致でも良いくらいだと思っていますが、だからといってそればかり報道すべきとは思いません)。
同じ事は、サミット前後で「介入」や「財政出動」に対する可能性が大きく変化してしまったということに対する理解でも言えます。オバマの広島訪問でサミットは大成功、おもてなしは大成功と報じていますが、実際は日本が目論んだことで手に入ったのは「サミットを言いわけにして消費税増税延期ができた」だけです。
各国の財政出動に対する支持は得られませんでしたし、もっと悲惨なのは「介入に対する理解」も得られなかったのです。
なので、本来サミットは失敗で、サミット前後で日本株や円相場の方向性がはっきりと変わるべき位の事態なのですが、それをきちんと分析している人が居ないので、サミット後はそれまでの期待が剥げてきつい下げ相場になるという理解が足りなかったのです。
だから、先週の日本株は進んでいる円高に対して生ぬるい反応をしたのでしょう。
「107円くらいになったら、ちゃんと介入リップサービスが入るさ」と。
しかし、本日105円に突入しても何か牽制発言が出ましたか?私の読み通りでしょ?
どのメディアを見ても、政府の誰もそんなことを言っていないと思います。
何度か書きましたが、サミットで介入が封じられたので、今回の円高は前回より2円くらい円高にならない限り、介入発言は出てこないと思います。なので、円相場は今の水準では止まりません。
今回突っ込む時は103円です。そして、満ち潮の際の波打ち際のように、少しずつ水準が切り上がっていくのです。
今回は103円くらいで止まるかもしれませんが、反落しても106円台くらいだと思います。そして、再度円高をトライするときは、100円台になりますが、これはBrexitとなった場合か、中国リスクが再燃した時のお楽しみです。
ということなので、Brexitも円高も本日あわてて売るような事態が発生したのではありません。
なお、一部メディアに以下のように、株安が円高の要因と書かれていますが、これは主従が反対です。
『円高促すリスク回避要因 株安、米テロ、EU離脱問題…』
米利上げの後退と、Brexitリスクの高まりに依る欧州発のリスクオフでもともと円高が進んでいたのに株が反応しなかったのでしたが、本日はようやく株も反応したのです。
(円相場と日経平均)

本日も粛々と円高が進むのに、日本株は抵抗したときもありました。もし、日本株安が主ならば、日本株が下げ渋っているときは円高も落ち着くはずですがそうなっていませんでした。
なので、円高だから株が下がったというのが事実です。
そして、Brexitや中国元安が日々進んでいる以上、当面は円高になり易い以上、日本株は当面は下がり易いのです。
(元相場)

ただ、サミット後は介入発が出なくなったというのはまだ織り込まれていないようです。なので、今106円で落ち着いているのでしょう。
ということは、このままドカンドカンと下げ続けるわけではなく、アヤで戻す日がある可能性もあるという事ですから、ちょっと戻したからと言って「流れが変わった」なんて思わないようにしてください。
本日の下げで「先週のアヤが剥げたのは事実」ですが、介入発言をしてくれるという期待感が残っているから円高が加速しないのですから、「介入できないのに、依然として介入を期待している」というアヤがまだ残っているのも事実です。
つまり、本日の下げはセリングクライマックスとは程遠いという事です。
(売買代金)

(先物手口)

売買代金が2兆円割れしたままでセリングクライマックスなんてありえないし、国内勢が大量に売って突っ込み買いの気配すらない以上、支える主体もありません。
サミットは失敗だった。サミットの結果、介入の脅しが出来なくなったとマーケットが織り込むようになったとき、円の買い仕掛けは本格的に進でしょうが、もう少し時間が必要なようです。
本日はこれだけいえば十分でしょう。
因みに私は16000円で165プットを全て利益確定しました。
本日の急落のお陰で、宝くじ感覚で下まで置いていたプット達がすさまじい利益を生み出してくれています。下のほうを作り過ぎた方は、インザマネーにならなくても一部利益確定して、6月限で死んだプットの供養代にしても良いのではないでしょうか?
どの水準のプットを一部利益確定するかの見極めは、週末の相場見通しの地政学的リスク勃発時の下限前後に到達する確度はそんなに高くないという見方で自身が判断してください。
ただ、15日にMSCIが上海株を組み入れれば多少は戻るかもしれませんが、私はBrexitの可能性が高くなっている以上は下の方はまだ持ち続けます。
今は世界的にボラが上がる気配を見せ始めた段階です。
(VIX指数)

なので、本格的な下げ相場はこれからです。
今月は年初以来となる稼ぎ時になる気がします。楽しみですね。
(終わり)
先週無理な事をして指数を吊り上げた反動が出てしまいました。流れに逆らっても結局はこうなってしまうのです。
この2週間ほどの相場見通しで、リスクオフの場合15800円とか15700円が基準値と買いていますが、みなさんの中には「んなわけないだろ」と思っている方も居たかもしれません。しかし、こうやって下げてしまうと、今週のリスクオフ基準値15700円はもしかしたら「かなり楽観的」だったのかもしれません。
何か突然危険なことが起きて急落したのではありません。元々この位まで下げる外部環境だったのに、失敗した買い仕掛けなどで不当に買い支えられていただけなのです。
買い方がギブアップした以上、本来あるべき水準に行くのは自然な事です。
『日本株2カ月ぶり安値に急落、英EU離脱不透明と105円台へ円高加速 』
13日の東京株式相場は大幅に3日続落し、TOPIXと日経平均株価は2カ月ぶりの安値を付けた。英国の欧州連合(EU)離脱問題に対する不透明感、1ドル=105円台に入った為替の円高加速が嫌気され、輸送用機器や鉱業、鉄鋼、証券株など東証1部33業種は全て安い。
TOPIXの終値は前週末比46.18ポイント(3.5%)安の1284.54、日経平均株価は582円18銭(3.5%)安の1万6019円18銭。TOPIXは4月11日、日経平均は同12日以来の安値。
みずほ投信投資顧問の岡本佳久執行役員は、英EU離脱問題について「世論調査が拮抗している状況で、ポンドが売られ円が買われやすい。市場は最悪の状況 を想定し、株も取りあえず売っておこうと先行して動いている」と指摘。欧州市場の動きを見ながら、「落ち着きを取り戻すまでは調整せざるを得ない」との見 方を示した。
英EU離脱の是非について、10日に公表されたORBがインディペンデント紙の依頼でまとめた調査によると、離脱支持は55%と4月の前回調査から4ポ イント上昇した。残留支持は4ポイント低下の45%。調査会社ユーガブがサンデー・タイムズ紙向けに実施した世論調査でも離脱派43%、残留派42%だっ た。
きょうのドル・円相場は、午後に一時1ドル=105円70銭台と5月3日以来のドル安・円高水準に急激に振れた。前週末の日本株終 値時点は107円6銭。円は対ユーロでも2013年4月以来の1ユーロ=119円台まで上昇。10日の米国株は続落した半面、米国債は上昇、10年債利回 りは13年以来の低水準を付けた。ドイツの10年債利回りもブルームバーグのデータ集計開始以来で最低と、景気の先行き不透明感から世界的に金利が低下し ている。
Brexitがリスクと書いてますが、離脱賛成派が上回るようになったのは5月下旬からです。昨年夏にかけてのギリシャ問題を思い出せばわかるように、こういうリスクは徐々に織り込まれていき直前になってドカンと来るのモノです。なので、今回の場合ですと、5月末から6/6にかけての下げのような感じです。しかし、その後の戻り、つまり先週の動きが不自然過ぎたのです。
(日経平均2カ月)

なぜ先週かくも強かったか覚えていますか?週初は米国株も原油もしっかりしていたので、世界的にアヤ的なリスクオンになっていました。Brexitリスクはこの間も高まっていたのですが、米国株は強かったのです。その強かった理由は、前の週末の超弱い雇用統計とイエレンFRB議長が利上げ時期を言わなかったことによる「過剰流動性の延命」でしたよね?
しかし、私はそれはおかしい、5月下旬のベージュブックや先々週のイエレンFRB議長発言などで7月利上げの確度が高まったときは「利上げに耐えられる経済の強さを好感」して上げたのに、利上げが遠のいても上げるなんてナンセンスと書き続けたと思います。しかし、そんなアヤのお陰で先週前半の米国株は明らかにオーバーシュートしていました。
同様に原油も、投機ポジションは先月下旬から減少し始めているのに、先週前半は悪い統計でも上がる状況でしたので、こちらもオーバーシュートです。
ただ、日本株は、円高になりつつあったので、先週は米国株や原油のオーバーシュートの中でもしっかり下げてもおかしくなかったのです。
(ドル円1カ月)

しかし、戻してしまった。
円相場は3日金曜にドカンと円高になりましたが、先週月曜火曜は利食いで調整が入ったのは事実です。しかし、金曜の上げを埋めきれていないのに、日本株は円高終了とばかりに月曜以降上げ続けました。
これは当時の概況記事では米国株や原油が理由と書かれていましたが、実際はSQ直前に6月限をショートからドテンロングした一部外資の買い仕掛け的な相場操縦のせいでした。
この先物主導の上げが薄商いの中で出たので、先週の日本株は強かったのです。しかし、木曜その買い仕掛け筋は一部投げたので、失敗投資と認めたのに、金曜も十分に下げなかった。
というように、いろんな材料に引きずられた上に、あちこちでアヤを作ったものの、しっかりと反動安になっていないで、残り香のような調整未了感が残っていたのです。そして、この過程ではBrexitリスクなんぞすっかり忘れられていたのです。
なぜ、そうなったか?理由は幾つも考えられますが、ひとつは起きていることをきちんと理解している投資家やメディア、解説者、コメンテーターがほとんど居ないため、上がっているのがアヤだと判らなかったという事です。何かをきっかけに下がり出すと、「そういやBrexitも怖いわ」となる以上、潜在的に下値不安として合ったのに、アヤでかき消されていたのです。
これは、Brexitの危険を十分に伝えないでマスゾエしか報じない日本のメディアにも問題があります(マスゾエは当然問題だし、民団から金もらって韓国の為に動いていたので外患誘致でも良いくらいだと思っていますが、だからといってそればかり報道すべきとは思いません)。
同じ事は、サミット前後で「介入」や「財政出動」に対する可能性が大きく変化してしまったということに対する理解でも言えます。オバマの広島訪問でサミットは大成功、おもてなしは大成功と報じていますが、実際は日本が目論んだことで手に入ったのは「サミットを言いわけにして消費税増税延期ができた」だけです。
各国の財政出動に対する支持は得られませんでしたし、もっと悲惨なのは「介入に対する理解」も得られなかったのです。
なので、本来サミットは失敗で、サミット前後で日本株や円相場の方向性がはっきりと変わるべき位の事態なのですが、それをきちんと分析している人が居ないので、サミット後はそれまでの期待が剥げてきつい下げ相場になるという理解が足りなかったのです。
だから、先週の日本株は進んでいる円高に対して生ぬるい反応をしたのでしょう。
「107円くらいになったら、ちゃんと介入リップサービスが入るさ」と。
しかし、本日105円に突入しても何か牽制発言が出ましたか?私の読み通りでしょ?
どのメディアを見ても、政府の誰もそんなことを言っていないと思います。
何度か書きましたが、サミットで介入が封じられたので、今回の円高は前回より2円くらい円高にならない限り、介入発言は出てこないと思います。なので、円相場は今の水準では止まりません。
今回突っ込む時は103円です。そして、満ち潮の際の波打ち際のように、少しずつ水準が切り上がっていくのです。
今回は103円くらいで止まるかもしれませんが、反落しても106円台くらいだと思います。そして、再度円高をトライするときは、100円台になりますが、これはBrexitとなった場合か、中国リスクが再燃した時のお楽しみです。
ということなので、Brexitも円高も本日あわてて売るような事態が発生したのではありません。
なお、一部メディアに以下のように、株安が円高の要因と書かれていますが、これは主従が反対です。
『円高促すリスク回避要因 株安、米テロ、EU離脱問題…』
米利上げの後退と、Brexitリスクの高まりに依る欧州発のリスクオフでもともと円高が進んでいたのに株が反応しなかったのでしたが、本日はようやく株も反応したのです。
(円相場と日経平均)

本日も粛々と円高が進むのに、日本株は抵抗したときもありました。もし、日本株安が主ならば、日本株が下げ渋っているときは円高も落ち着くはずですがそうなっていませんでした。
なので、円高だから株が下がったというのが事実です。
そして、Brexitや中国元安が日々進んでいる以上、当面は円高になり易い以上、日本株は当面は下がり易いのです。
(元相場)

ただ、サミット後は介入発が出なくなったというのはまだ織り込まれていないようです。なので、今106円で落ち着いているのでしょう。
ということは、このままドカンドカンと下げ続けるわけではなく、アヤで戻す日がある可能性もあるという事ですから、ちょっと戻したからと言って「流れが変わった」なんて思わないようにしてください。
本日の下げで「先週のアヤが剥げたのは事実」ですが、介入発言をしてくれるという期待感が残っているから円高が加速しないのですから、「介入できないのに、依然として介入を期待している」というアヤがまだ残っているのも事実です。
つまり、本日の下げはセリングクライマックスとは程遠いという事です。
(売買代金)

(先物手口)

売買代金が2兆円割れしたままでセリングクライマックスなんてありえないし、国内勢が大量に売って突っ込み買いの気配すらない以上、支える主体もありません。
サミットは失敗だった。サミットの結果、介入の脅しが出来なくなったとマーケットが織り込むようになったとき、円の買い仕掛けは本格的に進でしょうが、もう少し時間が必要なようです。
本日はこれだけいえば十分でしょう。
因みに私は16000円で165プットを全て利益確定しました。
本日の急落のお陰で、宝くじ感覚で下まで置いていたプット達がすさまじい利益を生み出してくれています。下のほうを作り過ぎた方は、インザマネーにならなくても一部利益確定して、6月限で死んだプットの供養代にしても良いのではないでしょうか?
どの水準のプットを一部利益確定するかの見極めは、週末の相場見通しの地政学的リスク勃発時の下限前後に到達する確度はそんなに高くないという見方で自身が判断してください。
ただ、15日にMSCIが上海株を組み入れれば多少は戻るかもしれませんが、私はBrexitの可能性が高くなっている以上は下の方はまだ持ち続けます。
今は世界的にボラが上がる気配を見せ始めた段階です。
(VIX指数)

なので、本格的な下げ相場はこれからです。
今月は年初以来となる稼ぎ時になる気がします。楽しみですね。
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